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☆カーソルを近付けると写真が替わります
地下鉄地図。これで乗る電車を確認する。
☆地下鉄入り口。 小さな駅では上り(アップタウン)と下り(ダウンタウン)で入り口も別
 
これがメトロカード。1乗車2ドル、20ドル分買うと4ドル分おまけがついてくる
☆メトロカードの券売機(最近は日本語表示も現れた)
自動改札。メトロカードをスライドさせて入る。
☆こちらは切符売り場(大抵愛想の悪い職員が中にいる)
 
ブロードウェイ50thストリート駅のモザイク
☆リンカーンセンター駅はオペラのワンシーン
 
リスが戯れるキャンパス
☆ニューヨーク大学駅のモザイク
 
駅構内の巨大なモザイク
☆14thストリート駅のモザイク
 
こちらはスプリングストリート駅
☆チャイナタウンのあるキャナルストリート駅には「華」の字が…
 
女子トイレ跡は今では売店
☆コロンビア大学駅のモザイク
 
こちらは胡弓のおじさん
☆このおじさんの「ラブミーテンダー」は上手かった
↓地下鉄パフォーマーたちもご覧ください


        § ニューヨークの地下鉄 §


ニューヨークでの生活、フットワークはもっぱら地下鉄に頼る。

走行距離393.2km、駅の数469駅。スタッテン・アイランドを除く市内全域を24時間、365日走り続けているという。

街を横に走る「ストリート」の間隔はそんなに広くはないので、10ストリート以内だったら歩くと決めている。それ以上になると地下鉄に乗る。大体10分も電車に揺られているとマンハッタン内なら大抵のところへは移動できる。

街を縦に走る「アベニュー」間は結構遠い。だから街を横切るにはバスを使う。10ストリートにひとつは「クロスタウン」のバス路線があるので、地下鉄とバスを使いこなせればどんなところへも自由自在に行き来することが出来る。

ただバスはともかくこのニューヨーク地下鉄、非常に汚い。天下の「タイムズスクエア駅」だって排泄物の臭いが漂う。日本にいた頃タイムズスクエアの写真を見て「おお、大都会!」と感激したものの、湯気をたてる巨大なカップヌードルの看板下の駅に、まさかアンモニア臭が漂っているなどとは想像だにしなかった。見合い写真が気に入って結婚してみたら「イメージと全然ちゃうやんけぇ」てな具合である。

もちろん地下鉄駅にはトイレはない。かつてはあったのだが地下鉄駅での犯罪発生率が飛びぬけて高かったために、いつの頃か全部廃止されたそうである。トイレがないのにアンモニア臭の漂う駅というのは凄い。そしてその臭いを消すためにときおり強烈な塩素臭が漂っている。あ、プールの臭い…なんて生易しいものではなくて、息を詰めて駆け抜けるほどである。

アメリカ人は「ブリーチ好き」で、なんでもブリーチ液を振り掛ける。トイレバス台所の水周り、洗濯物、そして住宅車寄せの黒ずんだ地面にだってブリーチ液をぶちまけて漂白してしまう。よってスーパーには樽のようなブリーチ液が並んでいる。街を歩けば湯気をたてる排水溝から塩素臭が漂ってくるほどで、大量の塩素が消費され流されていくその先を考えると環境破壊にならないのかと不安になる。

駅の臭いといえば、JR元町駅もひどかった。神戸旧居留地にあるおしゃれなデパート「大丸神戸店」に行く時はJR元町駅を利用した。東口改札に向かうと傍にあるトイレからいつもアンモニア臭が漂った。おしゃれな街の大きなイメージダウンである。

低いがよく利く鼻である。若い頃は言えなかったが年を重ねて厚かましくもなり、更にアメリカで自己主張も憶えた。今度帰国したら「なんとかならへんのん!」と駅の窓口に陳情しようと思っていたら、先の帰国の折にはトイレ周辺も改修されており、悪臭もまったく漂ってはいなかった。どうやら、口やかましいおばはんの襲撃をいちはやく察知する鼻の利く職員を新規採用したらしい。偉い、JR元町駅!

さて話はニューヨーク地下鉄に戻る。臭い汚い「2K」地下鉄ではあるが、乗る時に楽しみなことが二つある。

ひとつは、各駅の装飾にアンティックなモザイク模様が施してあることだ。しかもその駅特有の模様を描いている。

例えばリンカーンセンター駅であればオペラを歌う人が、ブロードウェイど真ん中の50丁目駅にはミュージカルのワンシーンが描かれている。チャイナタウン駅の文字を囲む枠には中国文字風にモザイクが組み込まれていたりするから、慣れれば電車の中からホームを見ればどこの駅に着いたか解るようになっている。

そういえば日本の駅にも駅特有の飾りはあった。神戸地下鉄西神線の妙法寺駅には柿や栗が描かれていたし、板宿(いたやど)駅に至っては板を貼り付けたような意匠の壁であった。確かに車窓から板の壁が見えたら「板宿」と解って居眠りしていてもとっさに下車したりできたけれど、オシャレなニューヨーク地下鉄のモザイク模様を見ていると、ちと日本人の感覚が寂しいような気もする。

もうひとつ楽しみなのが大道芸人。街角のあちらこちらで自分の芸を披露しているのはもちろんのこと、地下鉄駅構内や電車の中でもそういう人たちをたくさん見かける。

乗り換駅の片隅で、少し小柄なマイケル・ジャクソンが大音響と伴に本物そっくりに踊っていたり、ひとりひっそりと通路の影で「オーバーザレインボウ」を奏でるサックス奏者がいたりする。そして足を止めて聴き入った人たちが脇に置かれたバケツの中になにがしかのお金を放り込んでいく。

地下鉄構内でパフォーマンスをしている人たちは概して上手である。それもそのはず、実は彼らはちゃんとオーディションを受けて、それにパスしてパフォーマンスを行っているのである。よく見ると許可を受けた人は許可証代わりの旗のようなものを傍らに立てている。これがないとその人はモグリということになるのだが、なかなかどうして、そのモグリのパフォーマーも半端じゃなくうまかったりするから、ニューヨークって凄い

大体同じ人が同じ場所でパフォーマンスを行っているので、気に入れば通って聴くことも出来る。先の小柄なマイケル・ジャクソンは34丁目ヘラルドスクエア駅のパフォーマーとして有名でいつも黒山の人だかりである。

いつか5thアヴェニュー53丁目駅で「ラブミーテンダー」をエルビス・プレスリーそっくりに歌うおっさんに出会った。甘い歌声がプラットホームに響き行き交う人が足を止めて聴き入っていた。残念なことにルックスは若い頃ではなく、晩年のエルビスのようであったけれど…。

これで駅がもっと清潔で、きっちり運行される時刻表があればいいのだけれど…。まてよ、このパフォーマーたち、時刻表もなくいつ来るとも解らない電車を待つ人が、不平を言い出さない為の目くらましに導引されたのか?

恐るべし、ニューヨーク地下鉄局!

 

 

 

 

 

 

 

 

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