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☆カーソルを近付けると写真が替わります
タイムズ・スクエア42丁目界隈

☆歩道に立つサミュエル・L・ジャクソン

ロビン・ウィリアムズ
☆チャーリー・チャップリン
ブラッド・ピット
☆ニコラス・ケイジ
オノ・ヨーコ
☆マイケル・ジャクソン
ダイアナ妃
☆マリリン・モンロー
ウーピー・ゴールドバーグ
☆ジェニファー・ロペス


          § マダム・タッソー蝋人形館 §

タイムズスクエア、42丁目界隈。

ミュージカル「42nd Street」、「ライオンキング」の劇場、B・B・キングのライブハウス、たくさんのスクリーンを持つ映画館がふたつ、それに土産物屋、ヤンキースのオフィシャルショップなどが立ち並び、派手なネオンサインのマクドにスタバ、挙句は牛丼の吉野家までもがひしめき合っているから、「観て買って喰って」という人たちの喧騒で深夜を過ぎても眠らない街である。

その一画にいつも人だかりが出来て、人々が歓声を上げながら記念撮影をしている場所がある。有名人著名人の等身大の蝋人形を展示していることで知られるマダム・タッソー蝋人形館である。

建物入り口の前に看板代わりの蝋人形が置いてあり、その本物とのあまりの相似に道行く人たちが足を止め、近付いて観察したあと一緒に記念写真を撮る。その日はサミュエル・L・ジャクソンの蝋人形が置いてあり、「かぶりもの無しでスターウォーズに出演してもヨーダに負けなかった」というその風貌が、ここでも異彩を放っていた。

先日、友人のMさんがこの蝋人形館を訪れ、人形たちのリアルさはもちろんのこと、併設されているお化け屋敷の恐ろしさにいたく感銘したと知らせてくれた。

なんでも歩いて入るそのお化け屋敷をようやくの思いで出てくると、ご主人の口角から一筋の血が流れていた…というのだ。どうやら体調を崩されていたご主人が、恐怖の叫びを上げたために、ようやく治りかけていた口元の湿疹のかさぶたが破れ、流血騒ぎとなったらしい。

フロリダに居た頃、ディズニーのタワーオブテラーという、垂直落下を繰り返すお化け屋敷でひどい経験をしたことがある。娘に連れられて及び腰で入ったそのお化け屋敷、あまりの恐怖に大口大股を開けて絶叫!という門外不出の記念写真が手元に残ってしまった。だから怖いものはもうこりごりと思っていたのだが、今度はライド系ではないし、お化けといっても人間がやっているんだし、とかなんとか理由をつけて出かけることにした。

展示場では蝋人形の精巧さ、特にその肌触りというか、触ったわけではないので見た目の肌の感じというべきか、とにかくリアルである。その作り方を詳しくは知らないので解らないが、既に存在しない歴史上の人物でなければ、おそらく実人物を型取りして作るのかと思う。だから肌の毛穴、小ジワ、シミ、ホクロにいたるまで至って真実味がある。ご丁寧に毛穴には毛が植えてあり、女優の顔に粉っぽい化粧まで施してあるのには感心した。

友人を誘ってオバハンふたりで行ったのだが、ニコラス・ケイジの肌には触れぬが胸毛を触って感心し、ブラピと2ショット写真を撮って盛り上がり、そしてジェニファー・ロペスのお尻とその張り具合を比べて盛り下がった。

さて、いよいよ期待少々不安いっぱいのお化け屋敷である。蝋人形とはいえ有名人と遭遇したようなリッチな余韻を残しつつ、お化け屋敷の列に並んだ。

前から4、5人のグループごとに厚いカーテンの向こうに消えていくのだが、入るとまもなく『ぎゃあ〜!』という身の毛もよだつような絶叫が聞こえてくる。それを聞きながら待つ列が短くなるに従って、心臓の拍動数も増してきた。そしてあろうことか、順番が回って来た時にはなんと私が先頭になってしまった。

私が一番前でその次が友人。その後を2人の若いアメリカ人女性が続く。この4人が前の者の肩を両手で掴み、離れないようにムカデのようになって前に進む。

お化け屋敷の先頭というのは恐ろしい。手で顔を覆い指の隙間からチラチラと怖いもん見たさの欲求を満たしながら、座っていれば進んでいくライド系とは違って、自分の足で何が起こるか解らないところへ入っていくというのは、実に勇気がいる。覚悟を決めて厚いカーテンを入った。

今後訪れる方の為にネタバラシは出来ないが、4人連結のムカデはお化けと遭遇する度に丸虫となり、そしてようやく出口にたどり着いた時には、皆が涙目であった。ただひとつ新しい発見。日本人もアメリカ人も、もの凄く怖い時は「わぁ!」とか「Wow!」とかではなく、皆『ギャア〜〜〜!!!』でありました。


 

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