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☆カーソルを近づけると写真が替わります
開放感あふれるテラス席
☆街角に佇むおしゃれなJOJO
 
こちらもイケメン店員さん
☆男前店長さん
こちらは男前のお客様!

☆かわゆい女性店員さん

こちらはバー
☆イベリコ豚とオードブルの数々
ファッションショーのモデルさんたち
☆炎のマジックショー
観客が固唾を飲んで見守る
こちらも気さくな外国人
☆お客様には陽気な外国の人も…
 
女性客は皆おしゃれでした
☆モデルの平山美香さんもいらしてました
美香さんのオフィシャルサイトはこちら

 

 

 


 

§ ブラッセリー・JOJO §


芦屋市は東西約2km、南北約9.3km、神戸市と西宮市の間にある細長い町だ。北には六甲山がそびえ、冬になると阪神ファンでもないのに六甲颪(おろし)に晒される。南には大阪湾が広がり、晴れた日には高台から遠く生駒の山から関西空港までも見晴らせる。

鉄道は山側から順に海側へ阪急、JR、阪神が町を横断し、阪神電車を挟んで北には国道2号線が、そして南には国道43号線が走っているから、東西へ移動するときには大変便利である。

ところが六甲山麓に出来た町なのでとにかく坂道が多い。南北に移動するとき、特に住宅街に入ると一方通行がやたらと多く、迂回に迂回を重ねて元のところに戻ってしまったなんていう失敗をよくやらかす。最近では裏道、回り道、ショートカットなんぞも覚え、愛車ミニでこそこそと町中を走り回っている。

そんな芦屋の町で、日頃から気になっていたお店があった。自宅から阪急芦屋川駅に抜ける道すがら見かけていた「ブラッセリー・JOJO(ジョジョ)」だ。芦屋山の手の住宅街にぽつんと灯りがともったようなおしゃれな店である。

ブラッセリーとはフランス語で「brasserie」、元々はビール醸造工場のことだそうだが、フランスでもカフェとレストランを合わせたような店のことをさすらしい。であるからこの「ブラッセリー・JOJO」、ランチ時ディナー時以外には閉まってしまうレストランとは違って、昼前から深夜までずっと美味しい料理と共におしゃれな雰囲気を提供してくれている。

来ているお客さんも一味違う。ファッション雑誌に登場するような気合の入った若い女の子はもちろんのこと、熟年層も多い。それも、男性女性にかかわらずそれぞれがゴージャス、個性的。いわゆる芦屋マダムがお茶など頂きながら午後のひと時をゆっくりと過ごしていたりする。

おそらく近所の主婦だとは思うが、まず近所へお茶しに行くというところからしてフツーの主婦とは違う。フツーの主婦は近所の喫茶店には行かない。家で茶を飲む。それもスーパーで買った目玉のネスカフェか、リプトンイエローバッグだ。

そして芦屋マダムの装いはブランドもんの洋服にバッグ、しかもアクセサリー宝石がじゃらじゃらついているのになぜかシック。豹柄を着ていても市場で売ってる大阪風豹柄とは違ってなぜか上品なのだ。髪はセミロング巻き髪。正司敏江風ショートカットはいない。そして店の前にある駐車場には高級車がずらりと並ぶ。ベンツ、BMW、ジャガー、VW、光岡まで見かけるから半端じゃない。

さてそんなJOJO、10月10日に開店したから「1010」で「JOJO」という意外とベタな名前の由来なのだそうだが、その開店8周年記念パーティーが先日催された。日頃の感謝を込めてお得意様、ご常連様を対象に開かれたこのパーティー、究極のゴージャスさを見てみたくて得意でも常連でもないのに無理やりパーティー券をゲットした。

日のとっぷりと暮れた午後7時、日頃はソファやテーブル席で賑わう店内も、そしてペット連れの客が寛ぐオープンカフェテーブルも、その夜はきれいに片付けられて立食パーティー会場となっていた。

男前の店員さんが出迎えてくれる中、これまたかわゆい女の子の受付を済ませるとまずはウェルカムシャンパンをいただいた。そしてイベリコ豚ローストビーフシュリンプやイタリアンペッパー、モッツァレラチーズをあしらったオードブルを次々と食しながら、バーカウンターで好みの酒を注文する。

フロアでは仮面を被ったマジシャンによる炎のマジックショーをはじめ、「ONとOFF」をテーマにしたファッションショーが開かれる。正装とカジュアルな服装に着替えた小顔で足の長いモデルが店内を闊歩するのだが、見ているお客さんたちがおしゃれな人たちばかりなのと、酔いが回ってきた頭のせいで、どれがモデルでどれがお客か判らないほどである。

パーティー会場のあちらこちらで華やかな社交が繰り広げられる中、はるばる北区から出てきた友人と私はすぐに疲れるおばはんのふたり連れ、立食パーティーだというのに店の隅に置かれたテーブル席を陣取って足を休めつつ、目だけはキョロキョロと動かしながら観察を続けた。

「みんなおしゃれやなあ…」「おばはんはおらへんで」「あ、おっさんがおった。けど脂ぎってないでえ」「禿げてないでえ」

と言い合いながら飲み食いは休まない。ここで遇う人たちは決して「あはは」とは笑わない。「おほほ」である。普段この友人とは「がはは」「けけけ」と笑い会っているので口を「ほ」の字に開けて微笑むのに難儀した。

非日常の華やかさを堪能し、パーティーが御開きになる10時前、たらふくご馳走とお酒をいただいた満腹を抱えてお店をあとにする。胸の開いたワンピースを着て行ったので久しぶりに寄せて上げて頑張った。家についてパジャマに着替えると締め付けられていた胸も腹も10cmはずり落ち開放される。久しぶりに履いたハイヒールで攣(つ)りそうになっていた子持ちししゃものような足をさすりつつ、別腹で「どん兵衛」を喰った。芦屋に住んで1年になるが、芦屋マダムにはまったくなれそうにない。



ブラッセリー・JOJOのウェブサイトはこちら



 

 

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